2020年11月05日
医学科6年生 朴世薫さんが、組織細胞生物学講座(荒木伸一教授)の研究室においてGFP融合DENND1Bタンパク質の細胞内局在を生きた培養細胞内で観察(ライブセルイメージング)し、細胞内基底側にDENND1Bが線状集合体として存在する構造を見出しました。DENND1Bタンパク質はRab35タンパク質の活性化因子として知られていますが、この構造では、Rab35活性化には関与せず、細胞接着、細胞移動に関連して機能していることが示唆されました。このような構造体については、これまで世界的にも全く報告がなく、新規の構造体の発見となります。今後さらに研究を発展させることによりがん細胞の浸潤メカニズムの解明にも寄与することが期待されます。この研究成果は、朴さんが筆頭著者となる論文として、ドイツ組織化学会誌Histochemistry and Cell Biology (Springer Nature発行)オンライン版に11月3日付けで公開されました。
リンク
https://rdcu.be/b9DfJ
http://link.springer.com/article/10.1007/s00418-020-01935-0