2024年02月22日
2024年2月8日(木)に香川大学医学部において香川大学医学部寄附講座「薬物生体情報学講座」の開講33年を祝う記念シンポジウムを開催しました。帝国製薬株式会社の寄附講座として1991年に誕生し、医学と薬学の橋渡し領域の研究を行ってきました。また教育面でも薬学部を持たない本学での役割を担いましたが、今年度末を持って閉講することとなり、長い講座の歴史に幕を引く意味も込めての開催となりました。
シンポジウムは、開講当初から講座の中心として運営してきた小西良士客員教授の関係各位への感謝の意を込めた挨拶から始まり、上田夏生香川大学学長から祝辞と寄附者である帝國製薬株式会社への謝辞を述べられました。その後塚本郁子客員教授が「講座の活動をふりかえって」と題して33年間の活動の歴史を伝えました。基調講演では、城西国際大学学長の杉林堅次教授から「注射剤からの脱却:将来の医療に貢献するリモートコントロール型製剤」というテーマでお話しがありました。Global warmingが進み、AIの台頭、DXが急速に進む中での薬学・治療学の今後のありかたを語られました。
閉会に当たって、西山成医学部長が薬物生体情報学講座の存在意義と貢献を強調されました。最後に藤岡実佐子帝國製薬株式会社社長が、地域協力をすることは当たり前のことのように思っていたとのお気持ちを披露され、当日集まった皆様や香川大学等関係者への謝辞で締めくくられました。
当日は約60名の参加があり、閉講を惜しみながらも終始和やかな雰囲気でのシンポジウムとなりました。多くの皆様に長年にわたり講座運営にご協力いただき感謝いたします。