2024年05月28日
この度、医学部耳鼻咽喉科学の宮下 准教授と星川 広史 教授は佐賀大学医学部 青木 茂久 教授との共同研究を進め、耳の手術で使用できる生体吸収性組織再生デバイスを開発することで、中耳疾患に対する新しい治療法を確立しました。このデバイスは組織の再生に伴い吸収されるため、除去のための再手術は不要です。さらに、デバイスは手術時の操作性も考慮して製造されており、内視鏡下の消化管手術など、さまざまな臓器で治療への応用が期待されます。
今回、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)に採択された研究プログラムは令和6年度からの2年間のプロジェクトであり、北海道大学拠点のサポートのもと、生体吸収性組織再生デバイスを臨床応用につなげるために必要な「非臨床試験に必要な試験パッケージの策定や準備、ならびに産学協働体制の確立」などを進めます。本プログラム終了後には非臨床試験、その後に、医師主導型の臨床試験を実施する計画であり、一日も早く患者さんに安全で有効な治療デバイスを届けることができるよう、チーム一丸となって開発を進めてまいります。
※出典:AMED採択情報一覧“令和6年度 「橋渡し研究プログラム」の採択課題について”
https://www.amed.go.jp/koubo/16/01/1601C_00053.html
※詳細については、プレスリリース(5月8日発表)をご覧ください。
https://www.kagawa-u.ac.jp/amedpref/